福嶌香代子 駐バルバドス大使より新年のご挨拶

令和6年1月4日
福嶌大使

新年明けましておめでとうございます。

 

元日に日本で起きた地震の災害に関し、バルバドスの方々から寄せられた温かいお見舞いのメッセージに謝意を表します。この災害を通じて、自然災害、気候変動の課題に日本とバルバドス、そして国際社会が協力して取り組んでいくことの重要性を改めて感じています。

 

昨年はグローバルサウスとの連携強化を目指す日本とモトリー首相がブリッジタウン・イニシアティブの下で気候変動等に対する脆弱国への支援を訴えるバルバドスとの間で、要人訪問を含め、多くの交流が行われた年でした。

 

昨年5月には林芳正外務大臣(当時)が日本の外務大臣として初めてバルバドスを訪問し、モトリー首相を表敬し、シモンズ外務貿易大臣と外相会談を行いました。6月にはパリでの「新たな国際開発資金取決めのための首脳会合」において林大臣がモトリー首相と再会。9月のニューヨークでの国連総会開催時には、同月外務大臣に就任した上川陽子大臣がモトリー首相を表敬しました。更に11月にはカーク・ハンフリー・国民エンパワーメント・高齢者問題大臣が訪日し、日本の関連分野での取組を学ぶとともに堀井巌外務副大臣(当時)他日本の指導者と会いました。これらの機会を通じて、気候変動・自然災害に対するバルバドスの脆弱国性克服のための協力、脆弱国への支援を含む国際場裡でのグローバル課題での協力、人物・文化交流などを通じ両国関係を更に強化していくことが確認されました。

 

また、西インド諸島大学ケーブヒル校においては、国際協力推進協会(APIC)の招待により昨年4月にクライブ・ランディス学長が訪日し、9月には同校の卒業生が上智大学での留学を開始しました。9月には同校においてリード・ジャパン・プロジェクトによる日本の図書の寄贈式が行われました。その他にもJICAのエネルギー関連のプロジェクトで4名のバルバドスの専門家が日本での研修に参加し、またJETプログラムにより5名が渡日しました。これらの交流もまた、両国関係を推進する上で重要な役割を担っています。

 

「日カリブ交流年」を迎える本年は、昨年の成果を踏まえ、両国の絆を更に深めるべく取り組んで行きたいと存じますので、皆様のご理解とご支援をよろしくお願い申し上げます。

末筆ながら、本年が皆様にとって素晴らしい年となりますようにお祈り申し上げます。

 

令和6年1月

駐バルバドス日本国特命全権大使