宮坂祐介大使より新年のご挨拶
新年あけましておめでとうございます。皆様方にとりまして今年一年が素晴らしい年となりますよう心より祈念しております。
昨年4月から、当館においてドミニカ国を兼轄することになりました。我が国がドミニカ国と外交関係を樹立してから今年で48年目となります。地理的には遠く離れておりますが、日本とドミニカ国は、長年にわたり着実に関係を深めてまいりました。自由、民主主義、法の支配といった共通の価値観を共有するとともに、気候変動や自然災害といった共通の課題に直面する島嶼国として、両国は強固な友好と協力の基盤を築いてきました。
特に、一昨年は「日・カリコム友好年」と位置付けられ、その締めくくりとして第8回日・カリコム外相会合が開催され、ヘンダーソン外務・国際ビジネス・貿易・エネルギー大臣が参加されました。この会合は、日・ドミニカ関係における新たな節目となり、カリコム向け日・UNIDO無償資金協力の創設という重要な成果も生まれました。本事業が、ドミニカ国の持続可能な発展に意義ある貢献を果たすことを期待しています。
我が国とドミニカ国とのパートナーシップは、経済社会開発計画、多国間無償資金協力、草の根・人間の安全保障無償資金協力など、日本の無償資金協力を通じて多くの分野で具体的な成果を上げてきました。ハリケーン・マリアによる甚大な被害の後には、ロゾー及びマリゴット漁業施設の復旧を日本が支援いたしました。また、国際協力機構(JICA)は、教育、防災、水の安全保障といった分野における能力強化を通じて重要な役割を果たしてきました。さらに、防災分野の日本人専門家が、カリブ災害緊急管理機関(CDEMA)において知見を共有し、その協力の成果として、昨年9月に、日本国政府とCDEMAとの間で覚書が締結されました。
私たちとしては、漁業、防災、気候変動への強靱性といったこれまで両国が協同して取り組んできた分野をはじめとして、両国の協力関係をより一層深化させていきたいと考えております。
最後に、当館は、今年管轄を引き継いだばかりということもあり、必ずしも至らない面が多々あったかと思います。一方で、多くの方々にご理解とご協力をいただき、業務を進めることができました。あらためて御礼申し上げますとともに、引き続きご支援・ご協力の程宜しくお願い申し上げます。
令和8年1月
日本国特命全権大使 宮坂 祐介